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情報通信配線技術フォーラム2005
 
 
特定非営利活動法人 情報通信配線技術フォーラム2004開催に寄せて

■理事長 羽鳥 光俊
■副理事長 西澤 紘一
 
特定非営利活動法人 特定非営利活動法人 高度情報通信推進協議会
理事長 羽鳥 光俊

情報通信産業は、21世紀の基幹産業として今まさに羽ばたこうとしています。インターネットやモバイルフォンに代表される新しい通信手段は、我々の時間と空間を克服しようとしています。
一部関係者だけが情報を牛耳っていた時代は過ぎ去り、現在では誰もが情報発信することができ、誰もが世界のあらゆる情報にアクセスできるようになりました。言い換えれば今まで我々は、情報をマスコミという手段で一方的に受け取ってきただけですが、今後は、我々自身も情報発信者となり相互に影響を与え合う、そんなより高度な知的社会を迎えたのだといえるでしょう。ユビキタス社会と言われる由縁でもあります。だからこそ、高度な情報通信技術を製造者や情報提供者のためだけではなく、我々の社会を豊かにするツールとして利用し、あくまで我々ユーザの立場に立った技術開発や普及啓蒙活動をしてゆくことが必要ではないでしょうか。
 こうした背景から、特定非営利活動法人 高度情報通信推進協議会を特定非営利活動法人(NPO)として2004年1月に設立(内閣府認可)し、情報通信技術とは「すべての人々の心を豊かにするための手段」であることを認識し、活動を進めてゆくことにいたしました。そこでこの機会に「自由」「自立」「水平横断」という3つのキーワードを提案したいと思います。NPOの活動は、権威や過去にとらわれない自由さが必要であり、利害を超えた自立意識が重要だと思います。さらにユーザの立場に軸足を置くためには、情報通信技術を業界、学会、官界を横断的に俯瞰することが必要です。
 このような精神を大事にしつつ、具体的な活動を進めたいと念じています。ご支援のほどよろしくお願い申し上げます。情報通信配線技術フォーラムに寄せて


特定非営利活動法人 特定非営利活動法人 高度情報通信推進協議会
副理事長 西澤 紘一
(日本国技能五輪技術代表)

 情報通信配線技術フォーラムは、従来の情報通信配線施工技術を集大成した新しい試みである。従来、技術が縦割り機構で分断されていたのに対して、ユーザの立場に立って、情報通信配線技術とは何かを追求した結果が今回の試みである。光ファイバ技術は、ブロードバンド時代の花形である。しかし従来のメタル配線技術や無線技術が廃れてゆくわけでは決してない。むしろ、光ファイバ通信システムを中心に外延的にますます拡大発展してゆく技術である。にもかかわらず、光通信システム技術、無線LAN技術、CATV技術など固有技術や業界の思惑で別々の活動がなされ、ユーザにはきわめて不都合であった。ユーザにとっては、快い通信手段が必要なだけで、媒体は光であろうがメタルであろうが何であってもよいのである。そこで、今回は、ユーザの立場にたち、さまざまな高度な情報通信手段を提供・展示することを考えた。ユーザは、このフォーラムに参加するだけで、自分の目的にあった通信手段を自由に選択できることになる。
 今回のフォーラムのもうひとつの目的は、業界ごとに持っている独自の技術標準や認定制度を大同団結し、ユーザに対し品質保証ができる認定制度を作ることである。ユーザが安心して施工を任せられるシステムを提供しようとするものである。これは、近い将来技能検定制度に昇華させ、業界横断的に認証される汎用的な認定資格にしてゆきたいと考えている。
 さらにこのフォーラムでは展示や講演会と並んで、この情報通信配線技術を世界に向けて発信してゆくことを考えた。すなわち光ファイバやメタル配線技術の技術・技能を競う競技会である。具体的には、毎年日本各地で開催されている技能五輪大会の正式種目として加えられる予定であり、さっそく10月に岩手大会で全国の若者と競い合うことになる。さらに岩手大会での優勝者は、2005年、フィンランドのヘルシンキで開催される国際技能五輪大会で世界の若者とメダルを争うことになる。技能五輪への参加は、情報通信配線を扱う技術者や技能者が新たな目標を持って活性化することにも繋がると確信している。ここで競った技術・技能は、やがて世界の標準となり世界にわが国の優れた情報通信配線技術を普及啓蒙してゆくきっかけになるであろう。通信配線技術は、自動化、機械化されればされるほど、熟練した技能に依存するところも広がって行くといわれている。特に安全性や保全性などは、技能の細やかで思慮深い作業がますます必要となる。ただ配線をして信号が接続できれば良いというものではない。配線施工時の環境に対する配慮や配線のエレガントさなどは、ユーザに対する最大のサービスなのである。
 今回の情報通信配線技術フォーラムは、企業、業界、団体などのボランティアで進めてきた。自由、自主、水平横断をキーワードにこのフォーラムを成功させ、情報通信配線にかかわる技術者、技能者の活性化、また企業、業界や団体のビジネス拡大に資することができれば、その目的は十分果たせたと言えよう。
 
競技大会開催概要

■ 目的

国内の情報通信配線技術に関わる青年技術・技術者の技術・技能レベルを競うことにより、国民及びこれからのブロードバンド社会を担う若者に対して優れた技能を身近に触れる機会を提供することで、情報配線技術・技能の重要性・必要性をアピールし、青年技能者に努力目標を示すとともに、技能の大切さを教えることで情報通信配線技術・技能の振興及び業界の一層の発展を目指します。また、この競技会では第42回技能五輪全国大会(岩手:平成16年10月22日〜25日開催)への予選会を兼ねています。

■ 主催 / 特定非営利活動法人 高度情報通信推進協議会
         情報通信配線技術フォーラム2004企画・実行委員会
■ 開催日程 / 2004年4月28日(情報通信配線技術大会は、4月27日(火)、28日(水)の両日開催)

■ 開催会場 / パシフィコ横浜 http://www.pacifico.co.jp/p3/access/access.html

■ 競技種目名 / 情報通信施工(予定)(技能五輪世界大会提案名:Telecommunication Distribution Tecnology)
 
 
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