iNIP活用事例
iNIP取得者インタビュー
千葉県船橋市
(株)江畑電業社
専務取締役 江畑徹哉様
第1回情報通信配線技術フォーラム(2004年4月:横浜パシフィコ)の競技大会に出場し、銀メダルを獲得。高い技術力を証明。ご本人をはじめ全社員がiNIP認定取得済み。
■はじめに現在のお仕事の様子を教えてください。
当社は、祖父の時代、昭和20年代とのことですが、江畑電気工事店との屋号にて一時営業をしていた頃があったようです。昭和45年に電気工事業者登録を行い、屋号を江畑電業社とし、昭和51年に株式会社を設立しました。主に住宅、店舗、役所、工場などの電気工事、空調工事を行っております。
情報通信配線技術フォーラムで銀メダルを獲得!
■iNIP取得のきっかけをお聞かせください。
NPOが主催する第1回情報通信配線技術フォーラム(2004年4月:横浜パシフィコ)の競技大会に出場し、銀メダルを獲得したのがきっかけです。
■それは素晴らしいですね。競技の様子について聞かせていただけますか?
この競技は一組2人で行うため、ペアの息が合わないといけません。私たちのチームは全日電工連からの出場ということで、特に日本全国の電気工事業者の代表なんだという気持ちで気合をいれて出場しました。 スピードと段取りの良さがものを言う競技で、16チーム中、半分のチームが完了しないという厳しいものでした。例えば、コネクタを組むのは1個あたり60秒以内におさめないと終わらないので指が痛くなるほど練習をしました。
■そのような中で銀メダルを獲得、しかも第一回というのは非常に名誉がありますね。勝利の秘訣はなんだったと思われますか?
もちろん練習もしたわけですが、準備として現場さながらの工程表を作成しました。また、当日緊張のあまり相方の体調がすぐれず、その状況を乗り切るために、いつもより余計に元気よく指差呼称を行いました。それも秘訣かもしれません。
■現在では普通に行われている声を出して作業を確認という習慣は、この出来事がきっかけだったのですね。
そうかもしれませんね。また、自分自身もこの大会に出るまでは、LAN配線やパソコン設定など、お客様から問い合わせられても、従業員にまかせていて自分は何も知らないに等しかったのですが、この大会に出場することがきっかけとなって情報配線技術にはかなり詳しくなりました。
■チームを組んだメンバーの方とはどういうご関係ですか?
電気工事業者同士のボランティア仲間ですね。
■ボランティアというと?
電気工事組合、青年部の仲間です。独居老人のお宅を訪問して漏電のチェックを行うとか、地域の防犯灯を清掃するとか、様々なボランティア活動を一緒に行っております。
iNIP取得によって仕事の幅に広がりと、ゆるぎない自信が生まれる
■そういったことも行われているのですね。さらにiNIPを取得すると同業他社からもリードをとれるのではないでしょうか?
そうですね。
■そういった実感はありますか?
はい、競技大会での銀メダルや、iNIP取得が自信になって、どんな案件が来ても結果を出せるぞという攻めの姿勢を保つことができるようになりました。当社のホームページには「銀メダル」としっかり記述させいただいておりますし、先日、5名の社員にiNIPを取得させました
■お仕事の依頼はLANに関するものが増えましたか?
はい、そうですね。これまで、電気工事の仕事に付随的に通信工事がある状態だったのですが、これからは、その逆、つまりLANに関する仕事から電気工事の受注も増えていけばと思います。
■そうですね。これからLANに関する施工をメインでやりたいという場合のアドバイスがあるとしたらどういったものでしょうか?
やはり最後のネットワーク設定の部分をしっかりやることですね。極端な話、配線という作業は一般家庭でも専門知識を持たないお客様でも、市販のコードを買ってきて調べながらやったりしています。しかし、いざ設定の部分で分からなくなると、もうどうしようもなくなる場合が多々見られます。 そこで我々iNIP認定者の出番になるかと思います。
iNIP取得が到達点ではなく、自ら掘り下げる努力が必要
■結局、自分のビジネスをどこに向けるのか考えていかなければならないということでしょうか。
その上で、「この施工は誰が?」というときに、「iNIP認定者の我々がやった」と胸をはれるようにしたいですね。
■大規模な物件のネットワーク施工されたこともありますか?
最近では競馬場のネットワーク施工をやりました。とにかく広かったです。長い距離にケーブルをひく場合は、また特に品質に細心の注意を払って慎重に行わなければなりません。ひとつひとつの丁寧な仕事の積み上げという部分はどの仕事も変わりませんね。実はこのお仕事もiNIP認定により信頼を得て受注獲得できた案件なんです。
千葉県から日本一の技能者を生み出すことも夢のひとつ
■やはり技能を持っている証明というのは強いですね。今後、iNIPを受けようと思うかたへアドバイスやメッセージをお願いできますか。
一般家庭でも企業でも、市販のケーブルで、とりあえずネットワークの接続ができてしまうという現実があります。近くのパソコン同士を単につなぐ分にはそれでよいかもしれません。そう考えると、iNIP認定を取得しても、ただそれだけで終わってしまいます。なんだ仕事 にならないと。これまでお話に出てきたようにもっと視野を広げれば、それこそ、それぞれの得意分野に合ったビジネスチャンスはたくさんあると思います。 そしてiNIP認定を受けたということが、自分の仕事の自信になり、信頼の証明にもなる、これがとても大きいことだと思います。いずれそれぞれが力を発揮する時が絶対に来ると思いますので皆さんで大いにがんばりましょう! ところで、当社の地域である千葉県電気工事組合青年部では、iNIP委員会を結成しております。私が委員長を努めておりますが、iNIPに対する認識を広めていくために競技大会に出て、日本一を出そうと思っております。
■それは素晴らしいですね。大会で技術者の最高の栄誉を受賞することと、iNIP認定を持つという両輪で認識が広まっていくと良いですね。特に同業者の方は技術者魂に火がつくかもしれませんね。